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研究室への参加を
考えている方へ

まだ見ぬ脳の修復メカニズムを解き明かし、
新しい研究領域を一緒に切り拓いていく仲間を探しています。

脳卒中は、日本人の死因の上位を占め、後遺症に苦しむ患者さんが数多くいます。 私達が注目しているのは、損傷した脳が自ら修復しようとする力 ― そのメカニズムです。

長い間、脳卒中後の炎症は「有害なもの」と考えられてきました。 しかし私達は、炎症には二つの顔があることを発見しました。 急性期には確かに組織を傷つけますが、回復期には炎症そのものが修復を促進する ― この「二相性」という新しい視点が、私達の研究の出発点です。

この発見から、私達は「免疫を抑える」のではなく「修復を促す」という、 まったく新しい治療戦略を提案しています。 脳の中で何が起きているのかを一つずつ丁寧に解き明かし、 患者さんの社会復帰を促す治療法の開発を目指しています。

私達の研究哲学

RESEARCH PHILOSOPHY

01

「常識」を疑うことから始める

「脳卒中後の炎症は悪い」というのが長年の常識でした。 しかし本当にそうなのか? 丁寧にデータを積み上げ、先入観を排して観察することで、 炎症の中に修復の鍵があることを突き止めました。 思い込みを捨てて、脳が教えてくれることに素直に耳を傾ける。 それが私達の研究の第一歩です。

02

分野の壁を越える

脳の修復メカニズムを理解するには、 神経科学と免疫学の両方の視点が不可欠です。 私達の研究室では、分子生物学から脂質代謝、シングルセル解析、 さらには人工知能を活用したデータ解析まで、 必要な技術を貪欲に取り入れ、 分野の壁を超えたアプローチで真実に迫ります。

03

基礎研究から治療へ

メカニズムの解明で終わりにしない。 私達は発見した分子メカニズムを治療に結びつけることを常に意識しています。 実際に、脳の修復を促す脂質メディエーター核酸医薬(ASO)による新しい治療戦略を提案し、 基礎研究と臨床をつなぐ架け橋を目指しています。

04

新しい研究領域を創る

既存の枠組みの中で研究するだけでなく、 新しい研究領域そのものを創ることが私達の目標です。 「リカバロミクス」 ― 脳の回復を包括的に理解するこの新しい学問分野を、 世界に先駆けて開拓しています。 次の時代の研究を、自分たちの手で切り拓いていく。 その覚悟と喜びを共有できる仲間を求めています。

教授からのメッセージ

MESSAGE FROM PI

研究の原点

私は医学部の学生時代、先輩に誘われて分子生物学研究会に参加したことがきっかけで、 研究者を志すようになりました。 あの頃はまだ何も分かっていませんでしたが、 未知のメカニズムを自分の手で解き明かすことへのワクワク感だけは、はっきりと覚えています。

サイエンスを心から好きになった私は、 研究室選びの前に国内の20を超える研究室を訪問しました。 世界と戦っている研究室がどのように研究を展開しているのか ― その発想法や取り組み方を、教授から直接聞いて学びました。 「どうすればおもしろい研究ができるのか」。 あの頃に吸収したことが、今の私の研究スタイルの基盤になっています。

15年以上かけて辿り着いた発見

脳卒中後の炎症に「二つの顔」があること、 そしてその中に修復の鍵が隠されていること ― この発見に辿り着くまでに、15年以上の時間がかかりました。

九州大学での大学院時代から慶應義塾大学でのポスドク時代、 そして東京都医学総合研究所を経て現在の東京科学大学へ。 一つひとつの研究を積み重ね、仮説を検証し続けてきました。 うまくいかないことの方が圧倒的に多い。 でも、脳が見せてくれる一瞬の真実に出会ったとき、 すべてが報われる感覚があります。

その成果はNeuronNature Reviews Neuroscienceなどに掲載され、 2025年には学術変革領域A「リカバロミクス」の領域代表として 新しい研究分野の創成に取り組んでいます。 これらの成果は、私ひとりの力ではなく、 研究室のメンバーと共に歩んできた結果です。

私がずっと大切にしてきたのは、
「おもしろい」と心から思える研究を、
妥協なく追い続けることです。

研究室での学び方

HOW WE LEARN

1

少人数制ゼミで基盤を築く

研究室に入る前に、まず少人数制ゼミに参加していただきます。 4時間×14コマ、計約50時間。 研究の発想法、仮説の組み立て方、最先端の分子生物学・脳科学・免疫学の基礎を、 教授が直接、手渡しで教えます。

このゼミは、希望してくれた方のために開催しています。 「ここまで丁寧に教えてもらえる場所がある」ということを、 ぜひ知ってほしいのです。

2

理論を携えて、研究の実践へ

ゼミを通過した方は、すでに研究に必要な知識と理論的基盤を持った状態で 研究室に加わります。 だからこそ、研究室では理論の講義に時間を割く必要がありません。 最初から実験手技の習得と研究の実践に集中できます。

この環境があるからこそ、学部生や大学院生が 世界に通用する成果を挙げることができるのです。

3

少数精鋭で、徹底的に

私達の研究室は少人数制です。 多くの人を受け入れて自然に育つのを待つのではなく、 一人ひとりに徹底的に向き合い、丁寧に育てることを大切にしています。

実験のデザインから論文の書き方まで、 研究者として独り立ちするために必要なすべてを、 時間をかけて一緒に学んでいきます。

4

長い時間をかけて、世界へ

学部・修士で2〜3年、博士で4年 ― 合わせて6〜7年間、共に研究に取り組みます。 この長い時間の中で、基礎を固め、 自分だけの研究テーマを見つけ、世界レベルの発見に挑みます。

実際に、この研究室から巣立ったメンバーは、 一人ひとりが国際的な学術雑誌に論文を発表しています。 それは才能ではなく、積み重ねた時間と真剣な取り組みの結果です。

これからの挑戦

FUTURE VISION

私達はいま、「リカバロミクス」という新しい研究領域を世界に先駆けて開拓しています。 脳の回復メカニズムを包括的に理解し、 脳卒中だけでなく神経変性疾患を含む脳疾患全体に対する 新しい治療コンセプトを確立することが目標です。

この挑戦は、まだ始まったばかりです。 教科書に載っていない問いに挑み、自分たちの手で新しい学問分野を創っていく ― その一歩目を、一緒に踏み出してくれる方を探しています。

研究力や創造力は、偏差値とは関係ありません。 大切なのは、サイエンスへの純粋な好奇心と、 未知のものに挑戦する勇気、 そして一つのことを粘り強く追い続ける情熱です。

学生のみなさんへ

TO STUDENTS

サイエンスが好きで、人生を賭けてやってみたい。 でも、ちゃんと研究のやり方を教えてもらえるのだろうか ― そんな不安を持っている方がいたら、安心してください。

私達の研究室では、研究の発想法から最先端の実験技術まで、 すべてを一から丁寧に教えます。 分からないことは何度でも聞いてください。 「教えること」は、私にとって研究と同じくらい大切な仕事です。

ただし、正直にお伝えしたいこともあります。 私達の研究室は、少人数で、一人ひとりに深く関わるスタイルです。 そのため、研究に本気で向き合う覚悟が必要です。 研究室のメンバー全員がお互いの時間を尊重し、 切磋琢磨しながら研究を進めています。

もしあなたが、まだ見ぬ脳の秘密を解き明かしたい、 世界で誰もやったことのない研究に挑みたい、 と少しでも思うなら ― まずはお気軽にご連絡ください。

新しい研究領域を一緒に切り拓いていく。
その第一歩は、一通のメールから始まります。

まずはお気軽にご連絡ください

研究室の見学も歓迎しています。
研究に興味がある方は、以下のメールアドレスまでご連絡ください。

七田教授にメールする →

shichita-tk[at]cmn.tmd.ac.jp([at]を@に変えてください)